RとRStudioをパソコンに入れて、最初の計算をしてみよう
- はじめに
- 3-1. RとRStudioは別のソフト
- 3-2. Rは何をするソフトなのか
- 3-3. RStudioは何をするソフトなのか
- 4-1. パソコンの種類を確認する
- 4-2. インストールできる権限があるか確認する
- 4-3. 作業中のファイルを保存する
- 4-4. 今日の作業手順
- 5-1. インターネットブラウザを開く
- 5-2. 検索欄に「R CRAN」と入力する
- 5-3. CRANのページを開く
- 5-4. 「base」をクリックする
- 5-5. Rのダウンロードボタンをクリックする
- 5-6. ダウンロードが始まる
- 5-7. ダウンロードしたファイルを開く
- 5-8. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」と表示された場合
- 5-9. インストール時の言語を選ぶ
- 5-10. セットアップ画面を進める
- 5-11. インストールする項目を選ぶ
- 5-12. 起動時オプションを選ぶ
- 5-13. スタートメニューフォルダを選ぶ
- 5-14. 追加タスクを選ぶ
- 5-15. インストールを開始する
- 5-16. Rが入ったか確認する
- 6-1. インターネットでRStudioを検索する
- 6-2. 無料版を選ぶ
- 6-3. Windows版をダウンロードする
- 6-4. ダウンロードしたファイルを開く
- 6-5. Windowsの確認画面が出た場合
- 6-6. RStudioのセットアップを進める
- 6-7. インストールを開始する
- 7-1. RStudioを探す
- 7-2. Rのバージョンを選ぶ画面が出た場合
- 7-3. RStudioの画面が開く
- 8-1. Consoleをクリックする
- 8-2. 「1 + 1」と入力する
- 8-3. Enterキーを押す
- 9-1. RStudioが起動しない
- 9-2. RStudioを先にインストールしてしまった
- 9-3. 「1 + 1」でエラーになる
- 9-4. Consoleに「+」だけが表示された
- 9-5. 英語の警告が出た
はじめに
「Rを使って解析してください」と言われると、難しそうに感じる人が多いと思います。
黒い画面に英語を入力するイメージがあるかもしれません。
しかし、最初から統計学やプログラミングを理解する必要はありません。
今回行うことは、次の5つだけです。
- Rが何をするソフトなのか知る
- RStudioが何をするソフトなのか知る
- Rをパソコンに入れる
- RStudioをパソコンに入れる
1 + 1を計算する
今回は、統計解析をしません。
Excelファイルも使いません。
難しいコードも書きません。
画面に書かれている通りに操作して、最後に「2」と表示されれば終了です。
1. この記事の対象
この記事は、次のような人を対象にしています。
- Rを一度も使ったことがない
- プログラミングをしたことがない
- Excelは使えるが、統計ソフトはほとんど使ったことがない
- 英語の画面を見ると不安になる
- Rを起動したが、何をすればよいか分からなかった
- 統計解析を始めたいが、環境構築で止まっている
パソコンの操作としては、次のことができれば十分です。
- インターネットを開く
- ファイルをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを開く
- 「次へ」を押してソフトをインストールする
- キーボードで文字を入力する
それ以上の知識は必要ありません。
2. 今日のゴール
今日のゴールは、RStudioの画面で次の計算を行うことです。
1 + 1
計算結果として、次のように表示されれば成功です。
[1] 2
[1]という表示は、今の段階では気にしなくて構いません。
大事なのは、最後に2と表示されることです。
ここまでできれば、RとRStudioは正しくインストールされています。
3. 最初に知っておきたいこと
3-1. RとRStudioは別のソフト
初心者が最初につまずきやすいのが、RとRStudioの違いです。
RとRStudioは、同じものではありません。
両方をインストールします。
| 名前 | 役割 |
|---|---|
| R | 計算や統計解析を実行する |
| RStudio | Rを操作しやすくする画面 |
少し乱暴に言えば、Rが計算を担当し、RStudioが操作画面を担当します。
RStudioだけをインストールしても、計算を行うRが入っていなければ動きません。
そのため、インストールする順番は決まっています。
- Rをインストールする
- RStudioをインストールする
この順番を守ってください。
3-2. Rは何をするソフトなのか
Rは、数字やデータを扱うためのソフトです。
例えば、次のようなことができます。
- 平均値を計算する
- 2群の患者背景を比較する
- カイ二乗検定を行う
- Mann–Whitney U検定を行う
- ロジスティック回帰分析を行う
- 生存曲線を作成する
- Cox比例ハザード回帰分析を行う
- receiver operating characteristic curveを作成する
- 論文用の表や図を作成する
ただし、今回はこのような解析は行いません。
今回は、Rを使える状態にすることだけが目的です。
3-3. RStudioは何をするソフトなのか
Rだけでも計算はできます。
しかし、R単体の画面は初心者には少し扱いにくく感じることがあります。
そこで使用するのがRStudioです。
RStudioを使うと、次の作業を1つの画面で行えます。
- コードを書く
- コードを実行する
- 計算結果を見る
- 読み込んだデータを見る
- 作成したグラフを見る
- 保存したファイルを見る
- エラー内容を確認する
実際の解析では、基本的にRStudioを開いて作業します。
Rを直接開く機会は、ほとんどありません。
ただし、RStudioの中でRを動かしているため、先にRをインストールする必要があります。
4. 作業を始める前の確認
4-1. パソコンの種類を確認する
この記事では、Windowsパソコンを使う場合を中心に説明します。
画面左下にWindowsのマークがある場合は、Windowsです。
Macを使用している場合も、全体の流れは同じです。
ただし、ダウンロードするファイルや表示される画面が少し異なります。
4-2. インストールできる権限があるか確認する
勤務先のパソコンでは、ソフトのインストールが制限されていることがあります。
例えば、次のような画面が出る場合があります。
- 管理者のパスワードを入力してください
- このアプリのインストールは許可されていません
- システム管理者に連絡してください
この場合、Rの問題ではなく、パソコン側の制限です。
院内の情報システム担当者や管理者に、RとRStudioのインストール許可を確認してください。
個人のパソコンでは、通常はそのままインストールできます。
4-3. 作業中のファイルを保存する
インストール中にパソコンを再起動する可能性は高くありませんが、念のため、作業中のExcelやWordファイルは保存しておきます。
開いている重要なファイルがある場合は、先に保存してください。
4-4. 今日の作業手順
今日は次の順番で進めます。
手順1
Rの公式配布サイトを開く
手順2
Windows版のRをダウンロードする
手順3
Rをインストールする
手順4
RStudioをダウンロードする
手順5
RStudioをインストールする
手順6
RStudioを起動する
手順7
1 + 1を実行する
今どこまで進んだか分からなくなった場合は、この一覧に戻ってください。
5. Rをインストールする
ここから実際にパソコンを操作します。
RStudioではなく、最初にRをインストールします。
5-1. インターネットブラウザを開く
普段使用しているインターネットブラウザを開きます。
例えば、次のいずれかです。
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Safari
Windowsでは、Google ChromeまたはMicrosoft Edgeを使用している人が多いと思います。
どちらを使っても構いません。
5-2. 検索欄に「R CRAN」と入力する
Googleなどの検索欄に、次の文字を入力します。
R CRAN
入力したら、Enterキーを押します。
CRANは、Comprehensive R Archive Networkの略です。
Rの本体や追加機能を配布している公式の仕組みです。
今の段階で、名前を覚える必要はありません。
「Rをダウンロードする公式サイト」と考えてください。
5-3. CRANのページを開く
検索結果の中から、CRANのページを開きます。
ページを開くと、英語が多く表示されます。
英語を読む必要はありません。
探すのは、次の文字です。
Download R for Windows
Windowsを使用している場合は、これをクリックします。
Macを使用している場合は、次を選びます。
Download R for macOS
この記事では、Windowsを選んだものとして進めます。
5-4. 「base」をクリックする
Windows版のページを開くと、いくつか項目が表示されます。
その中から、次の文字を探します。
base
baseをクリックします。
ここで表示されるbaseは、Rの基本部分という意味です。
初めてRをインストールする場合は、通常このbaseを選びます。
5-5. Rのダウンロードボタンをクリックする
次のような文字が表示されます。
Download R-x.x.x for Windows
x.x.xの部分には、その時点のRのバージョン番号が表示されます。
例えば、次のような形式です。
Download R-4.x.x for Windows
数字は時期によって異なります。
数字がこの説明と違っていても問題ありません。
表示されているダウンロードボタンをクリックしてください。
5-6. ダウンロードが始まる
クリックすると、インストール用のファイルがダウンロードされます。
ファイル名は、次のような形式です。
R-4.x.x-win.exe
ダウンロードしたファイルは、多くの場合、パソコンの「ダウンロード」フォルダに保存されます。
ブラウザの右上や画面下部に、ダウンロードされたファイルが表示されることもあります。
5-7. ダウンロードしたファイルを開く
ダウンロードされたファイルをクリックします。
または、Windowsの「ダウンロード」フォルダを開き、次のようなファイルを探します。
R-4.x.x-win.exe
見つけたら、ダブルクリックします。
5-8. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」と表示された場合
Windowsでは、次のような確認画面が出ることがあります。
このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか
Rの公式サイトからダウンロードしたファイルであることを確認し、「はい」をクリックします。
5-9. インストール時の言語を選ぶ
言語を選択する画面が表示されます。
日本語が選択されている場合は、そのまま進めます。
日本語を選択できる場合は、「日本語」を選びます。
その後、「OK」をクリックします。
5-10. セットアップ画面を進める
Rのセットアップ画面が表示されます。
説明文が表示されますが、最初は細かく変更する必要はありません。
基本的には、次のボタンを順番に押します。
次へ
インストール先を選ぶ画面が表示されます。
通常は初期設定のままで構いません。
例として、次のような場所が表示されます。
C:\Program Files\R\R-4.x.x
この場所は変更せず、「次へ」をクリックします。
5-11. インストールする項目を選ぶ
インストールする項目の一覧が表示される場合があります。
初めて使用する場合は、初期設定のままで構いません。
チェックを外したり、追加したりする必要はありません。
そのまま「次へ」をクリックします。
5-12. 起動時オプションを選ぶ
起動時オプションを設定する画面が表示される場合があります。
通常は、初期設定のままで進めます。
細かい設定は後から変更できます。
「次へ」をクリックします。
5-13. スタートメニューフォルダを選ぶ
スタートメニューに表示する名前を選ぶ画面が表示されます。
通常は、そのままで構いません。
「次へ」をクリックします。
5-14. 追加タスクを選ぶ
デスクトップにアイコンを作るかどうかなどを選ぶ画面が表示されることがあります。
初期設定のままで問題ありません。
デスクトップにRのアイコンが作成されても構いません。
後で使用するのは主にRStudioですが、Rのアイコンを消す必要はありません。
そのまま「次へ」をクリックします。
5-15. インストールを開始する
「インストール」というボタンが表示されたら、クリックします。
しばらくすると、Rがパソコンにインストールされます。
インストール完了画面が表示されたら、「完了」をクリックします。
これでRのインストールは終了です。
5-16. Rが入ったか確認する
Windowsのスタートメニューを開きます。
検索欄に、次の文字を入力します。
R
次のような名前が表示されれば、Rはインストールされています。
R x64
または、バージョン番号を含むRの名前が表示されます。
ここでは、Rを直接起動しなくても構いません。
RStudioをインストールした後に、RStudioから動作確認を行います。
6. RStudioをインストールする
Rのインストールが終了したら、次にRStudioをインストールします。
RStudioは、Rを使いやすくするための操作画面です。
6-1. インターネットでRStudioを検索する
Googleなどの検索欄に、次の文字を入力します。
RStudio Desktop download
検索結果から、RStudio Desktopの公式ダウンロードページを開きます。
RStudioは、Positという会社から提供されています。
そのため、ページ名やURLにPositと表示されることがあります。
RStudioという名前が消えたわけではありません。
6-2. 無料版を選ぶ
RStudioには複数の選択肢があります。
個人の学習や通常の研究解析では、無料のDesktop版から始めて問題ありません。
次のような表示を探します。
RStudio Desktop
または、
Download RStudio Desktop
無料版のダウンロードボタンをクリックします。
有料版を選ぶ必要はありません。
6-3. Windows版をダウンロードする
使用しているパソコンに応じたファイルを選びます。
Windowsの場合は、Windows用のインストーラーを選びます。
ファイル名は、次のような形式です。
RStudio-x.x.x-xxx.exe
数字は時期によって異なります。
説明と同じ数字でなくても問題ありません。
6-4. ダウンロードしたファイルを開く
ダウンロードが完了したら、ファイルをクリックします。
または、「ダウンロード」フォルダを開き、RStudioのインストーラーを探します。
見つけたら、ダブルクリックします。
6-5. Windowsの確認画面が出た場合
次のような画面が表示されることがあります。
このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか
公式サイトからダウンロードしたRStudioであることを確認し、「はい」をクリックします。
6-6. RStudioのセットアップを進める
RStudioのセットアップ画面が表示されます。
基本的には、初期設定のままで構いません。
次のボタンを押して進みます。
次へ
インストール先を選ぶ画面が表示されます。
通常は、次のような場所になっています。
C:\Program Files\RStudio
変更せず、「次へ」をクリックします。
6-7. インストールを開始する
「インストール」をクリックします。
インストールが完了したら、「完了」をクリックします。
これでRStudioのインストールは終了です。
7. RStudioを初めて起動する
7-1. RStudioを探す
Windowsのスタートメニューを開きます。
検索欄に、次の文字を入力します。
RStudio
青い丸の中に白いRが書かれたアイコンが表示されます。
そのアイコンをクリックします。
7-2. Rのバージョンを選ぶ画面が出た場合
RStudioを初めて開いたとき、使用するRのバージョンを選ぶ画面が表示されることがあります。
通常は、表示されている既定のRを選択します。
複数のRを入れていなければ、選択肢はほぼ1つです。
そのまま「OK」をクリックします。
7-3. RStudioの画面が開く
RStudioを起動すると、いくつかの領域に分かれた画面が表示されます。
最初は情報量が多く見えますが、すべて覚える必要はありません。
今回は、左下に表示されることが多いConsoleだけを使います。
Consoleには、次のような記号が表示されています。
>
この>の右側に、Rへの命令を入力します。
8. 最初の計算をする
8-1. Consoleをクリックする
Consoleと書かれた領域をクリックします。
>の右側に文字を入力できる状態にします。
8-2. 「1 + 1」と入力する
キーボードで次のように入力します。
1 + 1
日本語入力ではなく、半角英数字で入力してください。
次のように全角になっていると、正しく動かないことがあります。
1+1
必ず、半角の数字と半角のプラス記号を使用します。
8-3. Enterキーを押す
入力できたら、Enterキーを押します。
次のように表示されます。
[1] 2
最後に2と表示されれば成功です。
Rが計算を行い、RStudioに結果が表示されました。
9. うまくいかない場合
9-1. RStudioが起動しない
RStudioをインストールしたのに起動しない場合は、先にRが正しくインストールされているか確認します。
Windowsのスタートメニューで、次を検索します。
R
Rが表示されない場合は、Rのインストールが完了していない可能性があります。
もう一度、Rのインストール手順を確認してください。
9-2. RStudioを先にインストールしてしまった
RStudioを先にインストールしても、必ずしも最初からやり直す必要はありません。
その後にRをインストールし、RStudioを再起動してください。
それでもRを認識しない場合は、一度RStudioを閉じてから開き直します。
9-3. 「1 + 1」でエラーになる
次の点を確認してください。
- 半角で入力しているか
- 数字の1を使用しているか
- プラス記号が半角になっているか
- Consoleに入力しているか
- 入力後にEnterキーを押したか
正しい入力は次です。
1 + 1
9-4. Consoleに「+」だけが表示された
Consoleの左側に次の記号が表示されることがあります。
+
これは、Rが「命令の続きがある」と判断して待っている状態です。
例えば、括弧や引用符を閉じ忘れた場合に表示されます。
この状態になった場合は、キーボードのEscキーを押します。
すると、通常の>に戻ります。
9-5. 英語の警告が出た
警告やメッセージが表示されても、すぐに故障したと考える必要はありません。
RやRStudioでは、英語のメッセージが表示されることがあります。
今回の確認では、最終的に次が表示されれば問題ありません。
[1] 2
10. 今日の確認
次の項目を確認してください。
- Rをダウンロードした
- Rをインストールした
- RStudioをダウンロードした
- RStudioをインストールした
- RStudioを起動できた
- Consoleを見つけた
1 + 1を入力した[1] 2と表示された
すべて確認できれば、今日の作業は終了です。
11. 今日覚えること
今回は、次の3点だけ覚えてください。
- Rは計算を行うソフト
- RStudioはRを操作するための画面
- Rを先に、RStudioを後にインストールする
コードの意味や統計学は、まだ理解しなくて構いません。
まず、RStudioが起動し、1 + 1を計算できれば十分です。
12. 次回の内容
次回は、RStudioの画面の見方を説明します。
次の内容を扱います。
- Consoleとは何か
- Sourceとは何か
- コードをどこに書くのか
- EnterとCtrl + Enterの違い
- 入力したコードを保存する方法
- エラーが出たときに最初に確認する場所
次回から、Consoleに直接入力するだけではなく、Rスクリプトにコードを残す方法を学びます。


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