はじめに
エリオット波動研究という本を読みました。
エリオット波動とは、5波動で進み、3波動で修正する波のような株価の値動きをエリオットがまとめたテクニカルです。
これを利用して株価が今後どのように動くか想定することが可能となります。
エリオット波動が他のテクニカル(MACDやRSI、ボリンジャーバンドなど)と違う点は、今後の値動きが時間軸、価格軸で想定しておけることです。
MACDやRSIなどは、その時の値動きに合わせて乗っていく感覚です。【頭としっぽはくれてやれ】といった格言にもあるように動き始めにはついていけないのが普通です。
私がこの本で感動した点は、これまでの疑問が解決した点が大きいです。
一つの疑問が、下図のようなチャートの表示です。APPL(Apple社)のチャートになります。かなり吊り上がったチャートですね。よく見るような長期での右肩上がりのチャートですが、すごく高く感じますね。
投資界隈では、複利複利というものの、このようなチャートを使用している人が多いです。
それに比べて下記がエリオット波動が推奨しているチャート表示です。同じ期間のAPPLのチャートになります。右の縦軸(価格軸)が対数表示になっています。複利というからには、こちらのログスケール(対数表示)での表示としては正しいのかなと考えていましたが、エリオット波動でもこのような対数での表示を用いています。ここがまず一つ私の疑問に答えてくれたところです。
(APPLは、対数表示でも綺麗な右肩上がりのチャートです。)
この本のオススメの理由は、
- エリオット波動の基本が正確に記載されていること。
- エリオット波動の研究者が書いている一次情報を用いた実践的な内容であること。
これが日本語で読めることは、かなり恵まれていることだと感じます。
また、医学書だと専門的な内容は、1冊1万円以上しますが、【エリオット波動研究】は3000円で買えます。(現時点ではアマゾンで2300円、メルカリで2400円、楽天で定価の3080円)
ほとんど【はじめに】で書いてしまいましたが、下でさらにこの本について書いてみたいと思います。
正直、内容を理解するには難しいです。簡単に読んだ翌日から実践できるかというと、難しいとは思いますが今後のトレードの役に立つ内容かと考えます。
【エリオット波動原理研究の最前線がわかる本】エリオット波動研究
この本の著者は、【一般社団法人 エリオット波動研究所】です。HPは、http://jewri.org/。
エリオット波動研究を今なお行っておられる方々が記したものになります。
今も研究しておられることから、これまでのチャート、今現在のチャートをエリオット波動のルールに基づいて1分足から週足まで細かくみられております。
エリオット波動については、下記の動きが有名です。むしろ、他の方では、これしか紹介していないエリオット波動の紹介が多いのが実情ですが、【エリオット波動研究】では様々な波動について紹介されています。
インパルス、ダイアゴナルといった推進波、ジグザグやフラット、トライアングルといった修正波。
これらの基本的な波に加えて、実際のチャートで認める様々な波形が紹介されています。
この本のすごいところは、これらの波形を紹介するだけでなく、どのような状況で出現しやすいか、どのような波の後にどの波が続くか、波の中にはどのような波が含まれるかまでを著者らが長年研究した内容をもとに書いてあります。
【波の中の波】というのは、エリオット波動の重要な概念で、フラクタル構造というものがあります。
上の画像で書いた5波動の中の、1波動それぞれがされに波動によって構成されているというものです。
フラクタル構造によって、細かい時間軸から大きな時間軸までの想定が組み合わさっていきます。
すぐに実践で使いこなすことが難しい理由が、ここにありますが、詳細な観察により値動きの想定が可能となるとのことです。
また、私がエリオット波動に出会ったのは、ある信頼するSNS上の方が実際に使用しておられるからでした。エリオット波動を用いた想定はかなり的確で、他のSNS発信者とは一線を画す情報でした。
ある意味当たり前かもしれませんが、コロナショックでの暴落直前では、市場参加者の中では楽観でした。下落初動では押し目買いのチャンスとしている方の多さ、暴落中も損切りするのが恥であるかのような雰囲気、暴落の最終段階は恐怖をあおる発現の多さ。その中でも、暴落の想定を立てておられたこと、すごいと単純ですが思いました。
市場参加者の心理を見たようでコロナショックは勉強になりました。今も少しコロナショック前に似たような雰囲気が出てきたかなとも思いますが。
この本の内容、特にエリオット波動については私がここで紹介しきれるものでは無いので、読んでいただくのが良いと思いますので、割愛しますが、手元に置いておきたい本であることは間違いありません。
最後に
正直、勢いで紹介してしまい、この本の良さが紹介しきれていないのが、申し訳なく思うところですが、実際に読んでもらうのが一番かと思います。
また時間のある時に、修正していきたいと思います。
投資をしていると思うことは、市場には何があるかわかりません。生き残ることが重要とよく言われますが、資産を守ることが重要です。長期投資であっても、資本主義の崩壊時には株は売らないといけないと思いますし、何が起こるか分からないのが投資であると思っています。
ということで、私も読んで数か月で、勉強中ではありますが、まずは大きな波形(日足から週足)から勉強しながら暴落に注意していきたいと思っています。
あらゆる想定が立てれるようになりたいと思いながら、読み返し実践に向けて勉強しています。使用できるようになれば、これからも紹介していきたいと思っています。
ファンダメンタル分析を中心に投資を行っておられる方にも十分オススメできる内容と思います。
下記のアマゾンで購入が最安となっています。今時点では定価以下で買えてしまえるようです。
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