【初心者向け】やさしい資産運用(投資)の始め方!【完全版】

資産形成

はじめに

有名なアインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだものがあります。

そう、複利】です。複利とは簡単に言えば金利のことです。

金利は、よく借金で使われる言い方ですが、借金でも投資でも重要な概念となります。

複利は、時間が経つごとに雪だるま式に増えていきます。利子がどんどん付いてしまう感じです。(利子にまで利子がついて指数関数的に大きくなっていくイメージ)

イメージ図は下記グラフ。100万円を年利10%で30年間で運用した場合。(年利は1年間あたりの金利のこと)

同じ100万円でも、貯金してほったらかした線(オレンジ)と、10%で資産運用(投資)した線(青)とでは大きく差が出ました。

実に、1600万円!!

複利は時間が経つほどに威力を持ちます。5年目ではちょっとの差でも30年経てば大きく差が開きます。

昔はお金持ちだけが活用できる力であった【複利の力】は、現代ではだれでも活用できる時代になりました。

そう、だれでも活用できるのです。

お金持ちになるのか、貧しく生きるのかは、この【複利の力】を活用できるかにかかっていると言っても過言ではありません。

お金持ちがみんな使っている【複利の力】で、みなさんの資産運用を役立てていただけたらと思います。

資産運用(投資)とは? 【複利の力】の使い方

資産運用とは、【複利の力】を用いて資産を増幅させる方法です。

つまり、上の図のように資産を徐々に徐々に大きく大きくしていくことです。

では、【複利の力】を使うにはどうしたら良いでしょうか??

簡単に言えば、「お金を貸す」ことです。

誰に???

と聞こえてきそうですが、貸す相手は【会社】です。

株式会社とは良く聞く名前だと思いますが、実はこの【株式】会社こそが、みんなからお金を借りて経営している会社です。

株式会社は、資本家からお金を借りて、そのお金を使って働いて、さらに大きなお金にして資本家(株主)にお金を返していくのです。

略図:株式会社

この「配当」というのが、利子、つまりは【複利の力】となります。実際には、企業は配当を出さずに成長にお金を使う企業も多くあります。成長すれば成長するほど株式の値段(株価)が高くなるため、株式を売ることで、利益を得ることが出来ます。

この仕組みが、【複利の力】を使う仕組みとなります。

現代では、証券会社を通じて気軽に「株式を購入(株式投資)」ことが可能となりました。パソコン、スマホがあれば、株式投資が可能な時代です。

この【複利の力】を使えるかどうかが、貧富の差を大きくしているということも出来てしまいます。

【ギャンブルではない!】投資の誤解

よく「株」というと、「ギャンブル」や「借金」など怖いイメージがつきまといます。最初、私も怖いイメージを持っていました。

デイトレーダーのイメージ

株価は、上下するのが一般的です。GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)などの大企業も長期間でみれば株価は右肩上がりですが、短期間でみれば上昇したり下落したりしながら右肩上がりとなっています。

上のトレーダーは、株の転売屋のようなものです。「安く株を買って、高く株を売る」。これは、株価の上下が予想出来ない限りはギャンブルであり、素人が手を出すのはオススメしません。

このブログでおすすめしているのは、良い企業にお金を貸して、長期間で【複利の力】を使って資産を最大化することです。

ちなみに、国民が納める年金は「国」が資産運用(投資)をしています。老後2000万円問題、NISA、iDecoで投資に興味が出てきた方も多くなったのではと思います。

投資は怖いイメージですが、しっかりと知識を持って行えば、これほど心強いものはありません。

なぜ投資をするのか?【投資を始める前に】

ここまで投資、特に【複利の力】を使いこなす重要性を述べてきました。

お金は、何にするにしても必要です。これに反論する人はいないと思います。

では、どのくらい必要でしょうか?資産運用したからと言って、いくらでも稼げるわけではありません。

子どもの教育資金や老後の資金、はたまた早期退職し配当金生活を送りたいのか、いろいろ資産運用をするための目的があります。この目的がしっかりしていないと、資産運用(投資)は上手くいきません。

資産運用(投資)には、いろいろな方法があります。

有名なインデックス投資(S&P500)や、高配当株投資、個別株投資、不動産投資、債券投資などなど。。

それぞれに、メリット、デメリットが存在します。それらを理解し、自分が必要とするリターン、許容できるリスクを考えて自分の資産運用を行っていただけたらと思います。

例えば、最初からキャッシュフローを良くしたい(現金として受け取りたい)のであれば配当金の出る企業への投資が良いですし、最終的に大きな資産を築きたいのであれば成長株への投資が良いと思われます。

・投資を始める前に読んで欲しいことは下記記事

【成功への近道】投資の目的をはっきりさせること!【超重要】

資産運用(投資)の始め方①証券会社・投資制度を選ぶ つみたてNISAやiDecoについて

資産運用(投資)を始めるにあたって、一番最初にすることが証券口座の解説です。証券口座とは、銀行口座のようにお金を預けることも出来るのに加えて、「株式」などの資産を保有しておくことが出来る口座です。

証券口座は、いろいろな証券会社で口座開設を行うことができます。証券口座を選らぶ際に、一番重要な点は手数料です。

手数料が一番安くオススメできるのが、楽天証券、SBI証券、マネックス証券のネット証券になります。こちらで証券口座開設を行います。

つぎに、証券会社内で口座を持つことが出来たら、口座の種類を選ぶことになります。

口座には、普通口座、特定口座、NISA専用の口座、iDeco専用の口座が必要となります。普通口座、特定口座は特別にすることがないですが、NISA、iDecoの口座は新しく証券会社のHPで口座開設が必要です。NISAはある程度早く開設できますが、iDecoは数か月程度の時間がかかります。

NISA、iDecoは国が定める制度です。これらは理解してから使用するのが良いと思います。NISA(特につみたてNISA)は誰にでもオススメできる制度だと思います。iDecoは、使用するメリットがあるかどうかは、人によるため少し時間をかけて考えてもらえればと思います。

・iDeco(イデコ)の詳細はこちらの記事で

【サラリーマンの節税】iDeco(イデコ)とは?【初心者向け】

資産運用(投資)の始め方②リスクとリターンを考える 【複利の力】

資産運用(投資)において、リスクとリターンはある程度相関します。つまり、リターンが大きい投資は、リスクが高くなります。しかし、最大限にリスクをゼロにする方法があります。それが長期分散投資です。長期間(20年以上)、いろいろな分野、会社に投資すると損をする可能性が限りなくゼロになることがわかっています。

「はじめに」では、複利は10%で説明しましたが、10%はかなり高い数字となります。基準として知っておくべきは、全世界株式がこれまで年利およそ5%、全米株式が年利およそ7%、S&P500が年利およそ8%です。

20%がウォーレン・バフェットという世界一の投資家がたたき出す年利になります。20%を超える投資先は、リスクもかなり大きいものであるか、ぼったくりであることが多いです。

資産運用の目標額に達することが出来るかは、資本(元本、投資できる金額)、年利、運用期間である程度計算することが可能です。

これらを用いて計算することで、月々どの程度投資(リスク資産)にまわすのか、どの投資先を選ぶのかなどを決めていただければと思います。

確実な資産運用を行っていただけたらと思います。そして【複利の力】を感じていただけたらと思います。

シュミレーションは金融庁HPでも出来ます。https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html

投資の始め方③投資先を選ぶ 分散が重要!

投資先を選ぶことが重要です。衰退する企業に投資しても潰れてしまえば資産は無くなるだけです。個別株を分析して投資する方法もありますが、一番のオススメはたくさんの企業に分散させて投資することです。

分散とは、少しずつのお金をたくさんの企業に分けて投資することです。これによって、一つの企業が潰れたとしても他の企業が成長すればカバーできるという考え方です。

例えば、S&P500の準ずるインデックス投資は、約500社に投資することになります。アメリカ上位500社ですので、強い企業ばかりです。これらに投資しておけば、全体では成長が見込むことが出来ます。

リターンが良く、分散されている投資信託やETFがオススメ出来ます。投資信託やETFは、投資家が集まって小さな金額でたくさんの企業に分散投資できるようにしたものです。実際500社に投資しようとすると数百万単位で必要となってきますが、投資信託で500社に投資するのは数千円で可能となります。

投資信託のイメージは下記

投資信託やETFの簡単なイメージ

 

投資の始め方④証券口座の開設 

では、実際に証券口座を開設してみましょう。

私のオススメは、楽天証券、SBI証券、マネックス証券です。

それぞれ、楽天銀行、住信SBI銀行も開設しておいた方が、かなり使いやすいです。

証券口座を開設して、実際にNISAやiDecoを活用した投資を開始するには時間がかかります。とりあえず口座開設だけでもしておくのが、一番効率的だと思います。ちなみに、家族がいる方は家族さんの証券口座も開設しておきましょう。

NISA枠は、年120万円(月10万円)まで。つみたてNISAは、年40万円(月3.3万円)までです。売り買いしても、年間40万円までしか買えませんので、家族分まで口座開設して枠を増やしておくのが良いと思います。NISAは開設してもデメリットはありません。

・オススメの楽天証券については下記記事で

【超絶オススメ】楽天証券を使うメリット【ポイントがたまる!たまる!】

投資の始め方⑤投資を開始する

では、実際に投資を開始しましょう。

投資先はたくさんあります。株式投資でも、eMAXISSlim米国株式(S&P500)楽天VTI楽天VTといった投資信託やVOOVTIといったETFのインデックス投資。SPYDHDVVYMといった高配当ETF。

良い投資先はたくさんあります。これからたくさん紹介できたらと思います。

日本株についても紹介していきたいと思います。特に、高配当株投資では、海外の配当には2重課税の問題があり、米国株であれば現地で10%、日本で20%課税されます。地域分散の意味合いも込めて私は米国株と日本株に投資しています。

日本株は特に高配当株投資を実践しており、そちらについても公開していますので参考にしてください。日本株の高配当株は良い投資信託やETFがありません。偏りがあり、分散があまりよくありませんので、個別株を少しずつ買って分散をしています。

・インデックス投資についてはこちらをどうぞ

【簡略版】インデックスファンドの選び方【3つのポイントとオススメETF】

・高配当株投資を始めるにはこちらの記事をどうぞ

【初心者向け】高配当株を始めるには?【米国株&日本株】

資産運用(投資)の継続方法

次に、投資を始めてしまえば継続することが重要となります。いかに資産運用を継続できるか、よくいわれる【相場で生き残る】ことが重要ですね。

生き残るために重要なことは、【リスクを取りすぎない】。これに尽きます。具体的には、

  • 病気や事故などで働けなくなっても生きていける程度に現金は置いておく。
  • 慣れるまで大金をつぎ込まない
  • 慣れるまで投資先を偏らせない

現金の確保分散はとても重要です。分散には、投資先、時間、国や地域などがあります。時間分散については、ドルコスト平均法が有名ですね。

【複利の力】は絶大な力を持っていますが、どうしても株価は下がる日もあります。倒産すれば株価はゼロになります。どんな状況、最悪株式すべてがゼロになっても生きていける、その程度の現金は必要です。相場で生き残るためには余裕が必要です。

目標額から大きなリスクを取らざるを得ない状況もあるかもしれませんが、それであれば副業や不動産投資に重きを置いた方が良いかもしれません。

株式などはリスク資産ともいわれるように上下が大きい資産となります。ギャンブル好きの人はついつい株価を眺めては想定以上の売り買いをしてしまうかもしれません、少しでも損をしたくないような不安の強い人は資産運用が怖くなるかもしれません。

意外と淡々と資産運用するのは難しいものです。ある証券会社のデータでは、資産運用の上手くいっていた人の傾向は、1位死亡していた人、2位資産運用していたことを忘れてた人、だったとのこと。良いインデックス投資を積み立て登録して忘れるのも良い投資方法かもしれません。

・分散投資についてはこちら

【全世界株式VTが最強?】国際分散投資のメリット、デメリット

資産運用(投資)の終わり方 出口戦略【資産運用を継続しながら資産を使用する】

資産運用では、リスク資産を現金に換えて使用するタイミングや方法も知っておく必要があります。

資産を使用するタイミングや方法は、次の2つによって少し違います。

  1. 子どもの大学資金などまとまった金額がある決まった時点で必要
  2. 老後資金などある程度の金額を定期的に必要

1. まとまった金額がある決まった時点で必要

この場合、必要とする時期が決まっています。そこに合わせた出口戦略が必要です。必要とする時期に大暴落が来てしまうと元本割れしてしまう可能性があります。暴落は10年に1度程度あります。しかし、S&P500というアメリカの有名なインデックス投資を20年間以上行っていれば、元本割れするリスクは限りなくゼロに出来ます。過去200年間は20年以上前の価格まで暴落したことはありません。

そのため、必要とする時期の少し前に、リスク資産から現金へと移行しておくことが必要です。例えば、必要としている時期が15年後であれば、10年積み立て投資で運用して、残り5年は現金への移行+現金積み立てする、などの方法です。

ある程度の金額を定期的に必要

これは、例えば月々現金をもらって年金のプラスアルファにしたい場合です。

  • 高配当株投資へと切り替えていく
  • 資産を取り崩していく

高配当株投資へと切り替えていく

資産を取り崩していくのは、なかなか心情として難しく簡単ではありません。そのため高配当株投資へと切り替えて配当金という形で利益を得ていく方法です。

高配当株投資は、税金や成長性の問題で資産形成の観点からは、成長株への投資(S&P500インデックス投資など)には劣りますが、老後などには高配当株投資もある程度行いやすいのではないかと思われます。資産の4%程度を毎年配当金としていただいて生活するのも良いかと思います。株価が下がらなければ資産が減ることもありません。

問題点は、

  • 日本株では、高配当株の入れ替えなど必要で手間がかかる
  • 米国株など海外株では、二重課税の問題がある

資産を取り崩していく

もう一つが、資産を取り崩していく方法です。資産を取り崩すのは、それまで貯めてきたものが減ってしまう恐怖が出てきます。そのため、資産が減らない取り崩しという方法があります。

具体的には、年利5%で運用で来ていたとすると、年間4%を取り崩しても年間1%増えていく仕組みになります。年金として考えるのであれば、インフレにも、長生きリスクにも強く、現金で貯金しておくより遥かに強い資産になる可能性があります。

問題点は、これまで貯めてきた資産を取り崩す恐怖でしょうか。

おわりに 図書紹介

【わかりやすい初心者向け】

    

 

【難しめだが必須本】

  

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