【外科医が実際使用している】解剖学の本・参考書 オススメ3選+1【使う場面に応じて紹介】

外科

はじめに

解剖学の本の紹介になります。

外科医としていろいろな解剖本を読んだうえでのオススメになります。実習にももちろん使える本を選択して紹介します。

解剖はどの分野に進んでも必要な領域だと思います。

しかも、何年経っても変わらない分野なので、勉強しがいがあると思います。

解剖の本のオススメから、使い分けまで書いていこうと思います。

外科医がオススメする解剖学の本・参考書 オススメ3選+1

それでは紹介していきたいと思います。

①ネッター解剖学アトラス原著 第6版

外科医へのオススメ度★★★★★

学生へのオススメ度★★★★★

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一番のオススメです。何度もお世話になったネッター解剖学。第5版と第6版を所持していますが、大きな変わりは無いので、解剖学マニア以外は必要ないと思います。ネッター先生がイラストとして残した解剖が綺麗に現在でも使える解剖書です。

一つ一つ膜をめくっていくようなイラストがわかりやすくイラストだからこその立体感が解剖をイメージしやすくなっています。また、神経や血管、内臓を別々にまとめて書いてくれていることも理解をスムーズにしてくれます。いろいろな活用方法があります。

あえてデメリットをあげるのであれば、図が多いので、欲しい図を探すのが慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

 

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ネッター解剖学には、電子書籍がセットになったネッター解剖学セット版も存在します。

私は、電子書籍を使い分けれていないので、使っていませんが、ネッター解剖学は重いので電子書籍を使えるのであれば使っても良いかもしれません。

 

なお、そろそろネッター解剖学アトラス原著 第7版が出るのではないかと思っています。第6版が出たのが2016年で少し時間が経っています。待てる人なら待っても良いかもしれませんが、第7版となっても解剖学の本なので大きくは変わらないと思いますので、必要な時に買うのがオススメかなと思います。

プロメテウス解剖学 コアアトラス 第3版

外科医オススメ度★★★★

学生へのオススメ度★★★★

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プロメテウス解剖学は、ネッターと違ってCGで描かれたイラストです。そのため、必要な臓器を透明にして背後の臓器などを示したりしてくれます。私も、実際に友達の外科医が持っていましたので、よく見させてもらってました。ネッターとは違った見え方で紹介してくれています。

ただ外科医としてのオススメ度が少し下がっているのは、少し図が少なかった印象です。外科医としていろんな角度から見たり、時には臓器をめくりあげて見たりする必要があります。ネッターは実際の解剖を絵にしている分、解剖の臨場感があります。そこと比較すると少しオススメ度が下がってしまっています。

簡単な手術に必要な場面なども解説してあったり、臨床上で困ることはなく、実習に使う分ではCGで見やすい分、万人受けするかもしれません。

空白が多いので、学生さんがメモするにはよいのかもしれません。

グレイ解剖学 原著第4版 電子書籍付

外科医オススメ度★★★

学生へのオススメ度★★★★★

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もう一つ有名な解剖学の本としてグレイ解剖学があります。第4版が出たところのようです。

正直、グレイ解剖学は持ってなかったのと、他の外科医も使っていなかったことからよくわかりません。学生さんの意見を聞くと、図と説明が一緒になった教科書的な意味合いが強いみたいです。教科書と図の本を2冊買うより、この1冊を買う方がコスパが良いという意見もあります。

読んでいない、かつ外科医が持っていない本として外科医オススメ度★★★にしましたが、良い点があれば教えてください。買ってみたいと思います。

医学書籍は高いので、学生さんは教科書的な要素も含まれていることで、良いのかもしれません。

カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版【電子書籍つき】改訂第4版

こちらは完全な別枠です。

外科医オススメ度★★

学生へのオススメ度★★★★★

オススメ度は高いですが、解剖学の本とは少し違うかもしれません。生理学(+解剖学)といった本ですね。

実際には見やすくてわかりやすく学生時代にはお世話になりました。

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各項目ごとに、10項目に分かれており、それぞれで買えるのですが1冊6,600円といった良い値段になってしまうので、上のまとまった本がオススメです。

生理学と解剖学がまとまった本でありながら、これだけで網羅してしまえるような内容ですので、良い教科書だと思います。少し重い本ですので、電子書籍は嬉しいところだと思います。(私は紙派ですので電子書籍は使ってませんが。。)

まとめ

オススメ度は、外科医には、ネッター>プロメテウス>グレイです。

学生さんには、どれもオススメです。正直どれも困らないほどの内容が詰まっていると思います。

将来も外科医として使うならネッター。わかりやすさ、きれいさ、空白の多さ(メモしやすさ)で選ぶならプロメテウス、教科書的な説明書も一緒に欲しい人はグレイかなと思います。

電子書籍は、ネッター、グレイがあるようですので、使用される方は参考にしてください。

あと、『人体の正常構造と機能』も生理学が中心の本ですが、オススメですので良かったら購入してみてください。

 

なお、解剖実習中に使うと汚れてしまうことも多いので、ブックカバーも用意したいところです。

調べたところ、ちょうど良いサイズで1枚から買えるブックカバーがありました。透明仕様で使いやすい、かつレビューも良かったです。

本自体が厚いため、ブックカバーもちょうど良いものがみつかりにくいですが、こちらは厚み調整可能。また、破れにくいのも特徴のようです。

ぜひ画像をクリックして同時に購入してみてください。

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