はじめに
いつも言いますが、高配当株は難しいです。下記の2点が成立しないといけないからです。
- 減配しない(優良高配当株を見極める)
- 購入時の株価は割安(買い時を見極める)
つまりは、企業の業績を確認して、安定的にキャッシュフローを持っているか(会社が配当金を出せるお金を持っているか)。株価は今後どんどん値下がりしていく可能性はないか。
この2点が成立しないと安定的な資産運用は難しいところです。
ただし、高配当株は家庭に安定的なキャッシュフローを生み出してくれる他、高配当株は安定感のある企業が多く存在しており、有名企業も多く存在します。そういう点からは投資を始めやすいという利点も存在していると思います。
2020年はコロナショックがきたため、高配当株にはつらい値動きでしたが、買い時でもありました。
日経平均や米国株のグロース株と言われる銘柄は株価も回復し、コロナ前を超えてきましたが、まだまだ割安に放置されている株も多く存在しており、高配当株の始めるには良い時期かもしれません。
しかし、購入時期が大事な高配当株は時期や銘柄を選定する必要があります。
米国株ではVYMなど良い分散された高配当株ETFが存在しますが、為替リスク(ドルの価値が下がる可能性)があります。日本株では100株ごとしか買えないので金銭的な余裕が大きくないと難しさがあります。1株で買えるが手数料が高い証券会社が多い中、1株で買っても手数料が小さい証券会社は最後に紹介しておきます。
2021年1月 高配当株投資
①商社株
以前紹介した商社株は未だにオススメです。詳細は上記記事に譲りますが、下記のような値動きで一度値下がり(調整)し、また上昇へ転じようとしています。オススメ銘柄は下記になります。
- 8058 三菱商事 配当利回り5.27% 株価1株2541円
- 8053 住友商事 配当利回り5.13% 株価1株1365円
- 8031 三井物産 配当利回り4.23% 株価1株1889円
前回オススメした三菱商事のチャートをお示しします。
コロナショック前の2020年2月からの週足の動きになります。コロナショックの暴落の後、バフェットという伝説の投資家が購入したと報道された8月に急激に上昇し、その後調整を経て上昇後の値まで戻ってきました。
チャートの形も『Wの形』かつ『カップウィズハンドル』という上昇する際によく見られる形になっております。
また、ファンダメンタル的にも世界的に経済対策のために、たくさん紙幣を刷っておりインフレが懸念されています。実際に、ビットコインやゴールド、シルバーなどの貴金属も価格が上昇してきています。総合商社は基本的にコモディティを扱うことが多く、インフレに強い企業とも言えます。
まだまだ、総合商社には投資するには良いチャンスと言えそうです。
住友商事、三井物産についてもほぼ同様の値動きを示しています。
個別の詳細については、詳しくは過去記事を読んでいただけたらと思います。
それぞれまだ利回り5%を超える高配当株となっています。
(総合商社である、三菱商事、三井物産、住友商事をオススメした記事です。)
②銀行株
こちらも以前紹介した銀行株ですが、まだまだオススメです。オススメは三大メガバンクです。
- 8306 三菱UFJフィナンシャルグループ 配当利回り5.48% 株価1株456円
- 8316 三井住友フィナンシャルグループ 配当利回り5.96% 株価1株3188円
- 8411 みずほフィナンシャルグループ 配当利回り5.74% 株価1株1307円
こちらは、米国債10年利回りです。コロナショック以前から米国債10年利回り(金利)は低下していましたが、コロナショックを底として金利が上昇してきております。
銀行株は基本的に金利と相関関係にあります。世界的な金利上昇は銀行株の株価上昇にもつながります。
上記の図は三菱UFJフィナンシャルグループの株価を週足で出したものです。上の金利とほぼ同じような動きになっていることがわかります。
まだまだ割安に放置されており、これからが期待できる銘柄だと思います。
配当利回りは5.48%とかなりの高配当です。
その他には、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループについても紹介しておりますので、個別のことは下記記事からご覧ください。
③通信株
通信株は菅首相の発現で大きく値下がりしました。その後、NTTドコモは9424日本通信に買い取られてしまいましたので、買うことが出来なくなりました。
そのため、通信株は、KDDI、ソフトバンク、楽天の3社の株を買うことが出来ます。このうち楽天は大きくは関係しなかったこと、配当利回りが0.45%ですので、今回は検討しません。(日本通信は配当金が無いのでここでは省きます。)
- 9433 KDDI 配当利回り3.91% 株価1株 3066円
- 9434 ソフトバンク 配当利回り6.65% 株価1株 1293円
下図はKDDIの株価推移です。コロナショックよりも菅首相の発現の方がダメージが大きいですね。この時は今後の見通しが立っておらず手出しすることはかなり難しかったと思います。しかし、今は上昇に転じてますし、チャートの形も良くなってきていると思います。
ソフトバンクより配当利回りは落ちますが、ソフトバンクよりは通信での利益が大きく安定的な利益をもたらすと考えられます。
次に、ソフトバンクの株価ですが、こちらもコロナショックよりも大きく値下がりしていました。その後上昇に転じてきているのは、KDDIと同じですね。
ソフトバンクは多角的な経営をしており、LINEなどの利益がこちらに含まれます。そのため、KDDIと比較してグロース株の要素を含んだ銘柄とも言えます。(KDDIも通信のみではありませんが)
配当利回りは6.65%であり、少し高すぎる気もします。しかし、割安とも言えますので、買っても良いのではないかと思っています。
④REIT(不動産株)
REITについても以前紹介しました。今のおすすめは下記3銘柄になります。紹介記事からはどれも上昇してきているようです。
- 8951 日本ビルファンド 配当利回り 3.72% 1口598,000円
- 8952 ジャパンリアルエステイト 配当利回り 3.65% 1口596,000円
- 3462 野村不動産マスターファンド 配当利回り 4.48% 1口147,600円
下記は代表的な8951の週足での株価推移ですが、どれもかなりの値下がりを起こしており、コロナショックから立ち直っていないのが現状です。しかし、ワクチンも出てきており、インフレの懸念もあることから不動産投資にはかなり良いと思います。
チャートも出来高を伴った上昇を始めており、良い傾向かと思います。物流REITはすでに上昇しきっており割安とは言えないかと思います。
個別銘柄について詳しくは下記記事をご覧ください。
⑤鉄道株
鉄道株では、JR東海、JR東日本、JR西日本、JR九州を考えています。この中で、配当利回りが3%を超えるのはJR九州のみですので、JR九州について考えてみます。
- 9142 JR九州 配当利回り4.18% 株価1株2225円
JR自体は倒産はないと思います。コロナの影響でかなり売られていますが、長期的には鉄道の利用は戻ることが予想されます。コロナショックからさらに21%も値下がりし、コロナショック前から見ると45%値下がりしています。またとない割安株かと思います。
実は、JR東海が利益率では断トツに良いので、同様に購入を検討したいところかと思います。ただし、東海旅客鉄道(JR東海)は1株で14590円します。単元株100株で145万円します。これでは分散できないことも多いと思うので1株購入できるネオモバイル証券はオススメです。下記リンクから開設できますので、ご検討ください。
具体例 投資ポートフォリオ
5万円での投資ポートフォリオ
今月5万円投資で行うなら下記を投資とします。単元株(100株)で行うと難しいので、1株で投資が行えるネオモバイル証券での検討となります。REITは1株15万円しますので、とりあえず投資しなくても良いと思います。
今月5万 | |||||
コード | 銘柄名 | 株価 | 配当利回り | 株数 | 投資額 |
8058 | 三菱商事 | 2541 | 5.27 | 4 | 10164 |
8306 | 三菱UFJ | 456 | 5.48 | 25 | 11400 |
9433 | KDDI | 3066 | 3.91 | 2 | 6132 |
9434 | ソフトバンク | 1293 | 6.65 | 3 | 3879 |
3462 | 野村不動産マスターファンド | 147600 | 4.48 | ||
9142 | JR九州 | 2225 | 4.18 | 5 | 11125 |
42700 |
今、50万円でおこなう投資ポートフォリオ
今月50万円投資で行うなら下記を投資とします。単元株(100株)で行うと難しいので、1株で投資が行えるネオモバイル証券での検討となります。REITの配分が少し高くなりましたので、REITを抜いて30万円の投資PFとしても良いと思います。
今月50万 | |||||
コード | 銘柄名 | 株価 | 配当利回り | 株数 | 投資額 |
8058 | 三菱商事 | 2541 | 5.27 | 30 | 76230 |
8306 | 三菱UFJ | 456 | 5.48 | 200 | 91200 |
9433 | KDDI | 3066 | 3.91 | 15 | 45990 |
9434 | ソフトバンク | 1293 | 6.65 | 20 | 25860 |
3462 | 野村不動産マスターファンド | 147600 | 4.48 | 1 | 147600 |
9142 | JR九州 | 2225 | 4.18 | 30 | 66750 |
453630 |
まとめ
まだまだ割安な銘柄が残っていると思います。
高配当株は難しく、いつ買うかというのがかなり重要となっています。コロナショックなどで買い向かうにはかなり勇気がいりますが、上がりはじめに買うのが一番リスクも小さいと思います。
今回紹介した
- 商社株
- 銀行株
- 通信株
- REIT(不動産株)
- 鉄道株
これらはまだまだ割安であり、株価上昇も見込める高配当株と考えます。長期的にも保有できる銘柄ばかりを紹介したつもりです。また、これからも割安な高配当株を紹介していきたいと思っています。
なお、私は、高配当株以外にも積み立てNISA、iDecoでのSP500、全世界株式での積み立て投資を行っている他、成長株にも投資しています。
資産形成の始め方やつみたてNISA、iDecoについては下記記事をご覧ください。(ジュニアNISAもオススメです)
NISA, iDeco
また、高配当株の日本株のポートフォリオの構築を毎月行っているサイトも紹介しておきます。
特に今回少し紹介した東海旅客鉄道なんかはまだまだ割安でかつ株価上昇が見込める銘柄です。しかし、日本株は100株からしか購入できず、150万円ほどかかります。そのため、1株で購入できるネオモバイル証券を用いています。ネオモバイル証券であれば、手数料が実質20円/月で1株購入が可能です。
登録無料ですので、下記リンクから開設してみてください。
日本株での少額投資であれば、SBIネオモバイル証券がオススメです。
メリットは、手数料が月220円で株の取引し放題(月50万円まで)
他の証券会社でも、少額から取引できるのですが、手数料が高く、少額投資には向きません。しかも、Tポイントが月200円付くので実質20円です。Tポイントでも取引可能です。
SBIネオモバイル証券は、私自身は使いやすいと感じています。
登録は簡単、無料ですので、良ければ下記を使用してみてください。
では、みなさんの幸運を祈っています。
コメント